梅酒は腐らない?!梅酒の賞味期限の目安や長期保存のコツを伝授!
長期熟成することでコクと風味が増す梅酒。皆さんは梅酒をどのくらいの期間で飲み切っていますか?中にはウン十年物の梅酒を育てている方もいらっしゃるかもしれませんね。
梅酒の多くは賞味期限が記載されていないため、いつまでおいしく飲めるのか、はたまた保存できるのか、判断に困るかもしれません。
本コラムでは、保存状態によって異なる梅酒の賞味期限について、劣化した梅酒の見分け方、正しい保存方法などご紹介していきます。フードロスを避けるためにも、長期保存のポイントを押さえ、おいしい梅酒を存分に楽しんでください!
Contents
梅酒に賞味期限はある?
市場に出回る飲食料品には、おいしく飲める(食べられる)期間の目安として賞味期限が設定されています。また、自家製の飲食料品であっても賞味期限として想定される期日は存在します。
梅酒は、一般的に35度以上の高いアルコール度数で作られるため腐ることがなく、賞味期限を設定していない製品がほとんどです。30年以上漬け込んだ自家製梅酒でも、長期間熟成した梅酒ならではの味わいを楽しむことができます。ただし、賞味期限が表示されていない梅酒が、永遠においしく飲めるわけではありません。また、未開封か開封後かによってその期間の目安は異なります。
ここでは、市販の未開封、開封済み、自家製梅酒のそれぞれの賞味期限の目安についてご紹介します。
未開封の場合
市販の梅酒をはじめ、アルコール度数の高いお酒には賞味期限が記載されていないことが一般的です。なぜなら、アルコールによる防腐効果が高く、品質の劣化がゆるやかであり、長期保存に適しているからです。そのため、未開封であれば約2年はおいしく楽しめるとされています。ただし、この目安も冷暗所で適切に保管することが前提とされています。直射日光や高温になる場所での保管は品質の劣化を早める恐れがあるため注意が必要です。
開封済みの場合
長期間保存が可能なのは、あくまで未開封の状態に限られます。開封後の梅酒は空気や雑菌に触れることで劣化しやすくなるため、保存期間が短くなる点に注意が必要です。市販の梅酒は主に紙パックか瓶入りで販売されていますが、容器によって開封後の賞味期限の目安が異なります。紙パックの場合は開封後半年から10ヶ月、瓶入りのものは約1-2年が目安です。なお、一般的にアルコール度数が高いほど保存性が高く、度数が低い梅酒はできるだけ早めに飲み切るよう気をつけましょう。
自家製梅酒の場合
自家製梅酒の賞味期限は、作り方や衛生管理によって大きく左右されることもあり明確な賞味期限はありませんが約2年を目安としてください。アルコール度数が高い梅酒は腐りにくく、長期間保存が可能なことは前述した通りです。逆に飲み頃としては3ヶ月ほどで飲み始められますが、半年から1年ほど熟成させるのがおすすめです。さらに、目安となる2年を過ぎた梅酒も、こまめに管理すればおいしく飲むことができます。梅酒は熟成を重ねることで、味わいがまろやかになり、コクや風味が深まります。
梅酒作りの際に使用する容器や道具はしっかりアルコール消毒し、傷のない新鮮な梅を使って、ホワイトリカーで正しい手順を守って仕込むことで、長期間おいしさを保つことができます。適切な管理をして、年月とともに深まる風味や琥珀色の美しさを楽しみましょう!

腐るとどうなる?梅酒が傷んだ時に見られる症状とは
消費期限が記載されていない梅酒でも、保存状態によっては品質が劣化することがあります。腐る原因となるのは、主に水分と汚れ。水分や汚れは雑菌の繁殖を引き起こす原因となるため、徹底的に取り除くことが大切です。特に自家製梅酒の場合は、水分については梅を洗った際や瓶を煮沸消毒した後の水分に注意が必要です。また、汚れについては、梅のヘタを取り除かない場合や、瓶の消毒が不十分な場合に発生しやすいので、しっかり確認しましょう。
自家製、市販品に限らず以下のような特徴が見られる場合は、劣化している可能性があります。
見た目編「浮遊物や沈殿物がある」
梅酒の表面に浮遊物があったり白い膜が張ったりしている場合は、カビが発生している可能性があります。そのような状態が見られる梅酒は、念のため飲まずに廃棄してください。一方で、容器の底に見られるにごりは「澱(おり)」と呼ばれ、梅から出た自然な成分である場合が多く、基本的には問題ありません。沈殿物が気になる場合は、ガーゼやフィルターで軽く漉すと飲みやすくなります。ただし、カビとの区別がつかない場合や、味に違和感を感じたときには、雑菌の繁殖や腐敗の可能性があるため、無理せず処分することをおすすめします。
におい編「酸っぱいにおいがする」
普段とは違う酸っぱいにおいや刺激臭がする場合は、雑菌が繁殖して梅酒が腐っている可能性があります。また、少し口にしてみて酢のような強い酸味を感じたり、舌にしびれるような刺激を感じた場合も同様に、劣化が進んでいる恐れがあるため、飲むのは控えてください。

梅酒の長期保存のポイント
梅酒などアルコール度数の高いお酒には基本的に賞味期限はありませんが、それはあくまで正しい方法で保存されている場合に限ります。保存状態が悪いと、劣化や風味の変化が起こる可能性があります。特に自家製梅酒を長く楽しむには、作った後も定期的に様子を観察することが大切です。「見る」「嗅ぐ」「飲む」の中で少しでも違和感を感じたら、無理に口にしないようにしましょう。
では、以下に保存時の注意点を見ていきます。
冷暗所で保管する
梅酒は直射日光が当たると温度が上昇し、味の変化や結露の発生、さらには瓶内の圧力が高まって破損の原因になることもあります。そのため、保管は必ず冷暗所で行いましょう。冷暗所とは、直射日光が当たらず、温度変化が少ない比較的涼しい常温の場所を指します。
実は、冷蔵庫は保存に適した環境ではありません。低温で温度変化がなさすぎる上に、風通しも悪いため、梅酒の熟成が進みにくくなってしまいます。また、戸棚の下に保管する場合は「排水」のない場所を選んでください。排水があると水やお湯の影響で温度変化が生じやすくなるため注意が必要です。
空気に触れないように密閉する
梅酒は空気に弱く、開封後、空気に触れるたびにアルコールが蒸発し、アルコール度数が下がっていってしまいます。また、空気中の雑菌が混入するリスクもあるため、開封後は容器の口をしっかり密閉することが大切です。保存容器は長期保存に適したガラス瓶がおすすめです。プラスチック製の容器は軽くて扱いやすい反面、空気を通しやすいため、3ヶ月-半年以内に飲み切れない場合は、密閉性の高いガラス瓶を選びましょう。
注ぎ口に口をつけないで!
梅酒を長く楽しむためには、衛生面にも十分に注意を払いましょう。特に、梅酒の容器に直接口をつけて飲むことは避けましょう。唾液が梅酒に入ることで不衛生になり、品質の劣化を招きます。また、容器の注ぎ口部分を手で触れることも好ましくありません。手から雑菌が入り込む可能性があるからです。注ぎ口はできるだけ触らないようにし、どうしても触る必要がある場合は、触った後に消毒液(アルコール)で拭き取ることをおすすめします。雑菌の混入は梅酒の劣化を早める原因となります。
市販の梅酒の場合の注意点
前章でもお伝えした通り、開封後の紙パック入り梅酒の賞味期限は、半年から10ヶ月が目安となります。飲み物全体としては決して短くはないものの、瓶入り梅酒と比べると短くなってしまいます。紙パックは軽くて持ち運び、注ぎやすさに利便性がある反面、梅酒が空気に触れやすくなるため、品質が低下しやすくなります。一方で、開封後の便入り梅酒の賞味期限は、1-2年程度が目安です。
品質管理のため、紙パックでも瓶でも、開封後は冷蔵庫で保管することをおすすめします。また、アルコール度数が低いほど賞味期限は短くなるので、アルコール度数が10%以下の梅酒は早めに飲み切ってください。賞味期限内でも、味や香りに異変を感じた場合は、飲むのを避けましょう。何らかの原因で梅酒が劣化している可能性があります。
自家製梅酒の場合の注意点
自家製梅酒の賞味期限の目安は約2年といわれていますが、作り方や衛生管理によって大きく左右されてしまいます。「何度も聞かされて、逆に不安」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、あまり難しく考えすぎずとも大丈夫!正しい手順やルールを守れば手軽に自家製梅酒を作ることができます。逆に言えば、それらを守らずに作ると、雑菌やカビが繁殖しやすく、想定より賞味期限が短くなってしまいます。
せっかく作った梅酒を長く、おいしく楽しむためには、作り始めから飲み切るまでの衛生管理や手間を惜しまないことが重要です。そうすることで、目安となる2年を過ぎた梅酒もおいしく飲むことができますよ。
梅酒は熟成を重ねることで変化する味わいと、自分で作り育てる過程に楽しみを感じられるお酒でもあります。ぜひ興味のある方は私たちとともに”梅仕事”に取り組んでみてください!

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