梅肉エキスとは?驚きの効果効能やおすすめの食べ方、自宅での作り方などをご紹介!
梅肉エキスとは、青梅の絞り汁を長時間煮詰めてペースト状にしたもので、梅ならではの香りと酸っぱさに特徴があります。こうした味わいは梅干しに似ているものの含まれる成分や効能に違いがあり、青梅1kgから約20gしか作ることができない希少性ながら、同量の梅干しに比べると約30倍以上の有効成分が含まれています。
この記事では、梅肉エキスの効果効能を成分とともに詳しく解説していきます。効果的な摂取方法やおすすめの使い方、自宅での作り方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。なお、表記こそ異なりますが、梅肉エキスと梅エキスは同じものです。(本文中では梅肉エキスに統一して表現しています)
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Contents
梅肉エキスとは?
「梅は三毒(水毒・食毒・血毒)を絶つ」「梅はその日の難のがれ」「梅は医者いらず」といった言い伝えにもあるように、梅には健康を守る効能があるとして、古くから日本人に親しまれてきました。その梅から作られる梅肉エキスは、青梅の果汁を長時間煮詰めて濃縮したもので、原材料は梅のみ、塩分など添加せず作られるため、まさに健康食品といえるでしょう。
梅肉エキスがもたらす健康効果
青梅1kgから僅か20g程度しか作ることができない貴重な梅肉エキスの有効成分は、梅干しの数十倍にも上るといわれており、その一掬いに有機酸、ミネラル、鉄分、リン、カルシウム、そして、免疫細胞を活性化させる働きをもつ成分などが凝縮されています。また、梅干しの栄養価と違う点として、加熱することで生じるムメフラールという成分に、血液の流動性を高める成分が豊富に含まれる点が挙げられます。ムメフラールは梅に含まれるクエン酸と相乗効果を発揮する、近年、注目の新成分です。
ここで梅肉エキスがもたらす健康効果について以下の項目に分けて解説していきます。ただし、いずれも、病気や症状が治る(治す)わけではないので、健康増進、栄養補給の一助として生活に取り入れられることをおすすめします。また、特定のアレルギーや体質によって注意が必要な場面や、お子さんに対しては年齢や体重に応じた適切な量を守った摂取が大切です。十分にご留意ください。
胃腸への働き
皆さんも、梅干しを想像しただけで無意識に唾液が出てしまう経験はありませんか。
食欲がないときに梅干しを食べるのが良いとされているのは、梅に唾液や胃酸などの消化液の分泌を促進する効果や、スムーズな消化吸収をサポートしてくれる肝臓機能の保護、改善効果があるからです。唾液の分泌は、口腔内のpHを整え虫歯や歯周病ができにくい環境に導く効能があります。また、梅肉エキスには強力な抗酸化作用があり、腹痛や下痢にも効果があると考えられています。さらに、胃腸の病気予防としても有用で、胃がんや胃潰瘍の原因となるヘリコバクターピロリ菌の運動抑制効果、抗炎症作用による大腸炎の改善効果が期待できます。ほかにも、食中毒の原因となる菌に対する殺菌効果が認められており、大腸菌、病原性大腸菌O-157、サルモネラ菌などの菌の増殖を抑制する働きがあります。
参考:日本保健福祉学会誌Vol.24No.2p17-21「梅の機能的効能研究―伝承の実験的証明に端を発して」
血流・血圧・尿への働き
血流が悪くなると冷え性やむくみ、自律神経の乱れにつながります。特に女性は、血流の悪化による生理不順や生理痛、肌トラブルにも気をつけたいところでしょう。
梅肉エキス特有の成分ムメフラールには、赤血球変形能の促進、血小板凝集抑制効果があり、血流を改善し血栓の形成を予防する効果が期待できます。また、血流・血圧の悪化、血管の老化の代表的な病気である動脈硬化の予防や、血糖値や尿酸値の上昇による糖尿病・痛風予防にもおすすめです。さらに、ムメフラールとの相乗効果をもつクエン酸によってカルシウムの消化吸収効率が上がり、尿中のカルシウム濃度を下げる効果があることから尿路結石予防にも役立ちます。
免疫への働き
昨今、世界的にさまざまな感染症が流行しており、免疫力の弱いお子さんや高齢者をもつご家族にとって免疫力アップは最優先の課題ではないでしょうか。
そんな時こそ摂取したいのが梅!加工前の生梅は免疫細胞を活性化させるポリフェノールの一種である梅リグナン、免疫力を高め抗酸化作用をもつビタミンCを豊富に含んでいます。しかしこれらの成分は加工の過程で含有量が少なくなっていくという研究結果が報告されています。
ただし、もともと梅が持ち、加工しても失われない成分・効果はありますし、逆に加工することで新たに生成される成分・効果もあります。ある研究報告によると、梅肉エキスがA型インフルエンザウイルスの感染を阻止する働きを持つことがわかっています。
こうした効能について、例えば梅肉エキス・梅干しを与えたマウスのマクロファージが通常の2倍も活性化されていたという研究結果が報告されており、マクロファージは体内にある白血球の一種で、体に侵入してくる細菌やウイルスを除去する働きがあることから、梅肉エキスや梅干しの摂取は、風邪やインフルエンザ、がんなどの病気に強い体づくりに効果があると考えられるでしょう。
参考:一般財団法人梅研究会:梅に含まれる成分とその作用
参考:日本国特許省「梅肉エキス含有抗菌剤」
全身への働き
梅肉エキスには、局所的な効果だけでなく全身の状態を改善する効果があることをご存知でしょうか。たとえば、アレルギー症状の要因となるヒスタミンを抑制することから花粉症の改善効果、カルシウムの吸収率アップや血流改善による骨粗しょう症、頭痛、腰痛、肩こりの予防、ストレス解消、さらには自律神経を整え不眠の改善、疲労回復に役立つクエン酸が夏バテ防止につながるなどさまざまです。特に、よく梅を食べる女性はアレルギー症状が少ないという研究報告もありようです。また、梅肉エキスにはオレアノール酸などの抗酸化作用や抗炎症作用があるトリテルペノイドが含まれており、体の酸化を抑えることでエイジングケアに役立ちます。
参考:和歌山件みなべ町「梅パワーでどんどん健康になる!」
梅肉エキスを効果的に摂取しよう!
梅肉エキスの摂取量の目安は、1日ティースプーン1杯(3g)程度です。梅肉エキスの健康効果を実感したい方は、毎日継続して摂取するのがおすすめです。とはいえ、一時的あるいは短期間の摂取では効果がないかと言われれば、その限りではありません。
【効果的な摂取のタイミング】
・季節の変わり目など風邪をひきやすいとき
・夏バテなどの食欲がないとき
・運動後など疲労を感じたとき
ただし、副作用にも注意が必要です。梅肉エキスはクエン酸を多く含むため、摂りすぎによる歯や胃へのダメージが考えられます。梅肉エキスは含有するミネラルがアルカリ性のためアルカリ性食品に分類されますが、クエン酸などの酸性物質が多く過剰に摂取すると胃が荒れる可能性があります。また、長時間かけて摂取を続けると、酸により歯のエナメル質が溶ける(酸蝕歯)可能性もあります。そのため、ジュースのように薄めたドリンクなどを長時間かけて飲むのは避けた方が良いでしょう。摂取後のうがいや歯磨きは歯の表面に残る酸を除去するのに効果的です。歯磨きは、一般的に食後30分ほど経過してから行うとダメージが少ないといわれています。
健康効果を得るためにも、ぜひ、適量を守って摂取してくださいね。
梅肉エキスのおいしい食べ方・飲み方は?
古くから梅肉エキスは、さまざまな摂取方法で愛用されてきました。ティースプーン1杯を舐めるだけでも十分においしくいただけますが、ドリンクやデザート、料理に使うのもおすすめです。ここでは、梅肉エキスのおいしい食べ方・飲み方を紹介しますので、梅肉エキスの魅力を存分に味わってください。
梅肉エキスのおいしい食べ方
梅肉エキスは、そのまま食べる(舐める)とシンプルかつダイレクトにおいしさを感じられますが、簡単な調理やひと手間を加えるだけでさらにおいしくいただけます。具体的にはヨーグルトやおかゆに入れたり、醤油と混ぜて刺身醤油にしたり、好みの調味料と混ぜドレッシングにするなどの方法です。また、梅肉エキスを料理の隠し味として利用することで、梅肉エキスが持つ甘さと酸味、ほのかな苦味が料理の味わいを深め、まろやかな後味を引き出し、一般的な調味料では得られない独特の風味をプラスすることができます。その他、梅肉エキスのおいしい食べ方を知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
梅肉エキスのおいしい飲み方
梅肉エキスはお湯にといてホットドリンクとして飲むのがスタンダードな飲み方ですが、少量のはちみつを入れて甘味を足すとお子さんでも飲みやすくなり、体を芯から温めることができます。また、夏の暑い時期には、梅肉エキスを炭酸で割って飲むと清涼感がありリフレッシュにもなるでしょう。
実際に梅肉エキスで効果が表れた方の声
実際に梅肉エキスで効果を感じたという方のX上の声(投稿)を紹介します。
最近、急激な下痢が多い…(ToT)
梅エキスとはちみつをお湯で割って飲んだら落ち着いた🙆
— 瑠奈 (@stern814jp) April 22, 2023
体調不良と筋肉痛のダブルコンボでバカきつい 梅エキス舐めてる
— マクリー (@mccreenSW) April 17, 2023
近所のおばちゃんが子供のこと大好きで会ったらほぼ毎回家の中お邪魔するんやけど喉風邪?ぽくて移したら悪いから断ったら、梅エキス?とはちみつの入った飲み物作ってくれて、味が薬みたいな味して美味しくはなかったけど喉マシになった!!
— ハル🌸 (@harugakitane__) April 19, 2023
このように、梅肉エキスは体調がすぐれないときの万能薬として昔から重宝されてきました。梅肉エキスには整腸作用や殺菌作用があるので、少量舐めるだけで腹痛や下痢を治める効果や、のどの痛みを軽減する効果が期待できます。のどが強烈に痛む場合には、ぬるま湯で薄めた梅肉エキスでうがいするのもおすすめです。
梅肉エキスを作ってみよう!
梅肉エキスを作るには、青梅が焦げないようじっくり煮詰めることが必要なため時間も手間もかかりますが「せっかくなら、自分で作ってみたい!」という方に向け、基本の作り方をご紹介します。
必要な材料と道具
・青梅
・竹串
・すりおろし器(陶器製がおすすめ)
・さらし(木綿製がおすすめ)
・木べら
・鍋(土鍋またはホーロー鍋、セラミック製)
・煮沸した保存容器(酸に強い素材のもの)
手順
手順1
青梅をよく洗って、竹串などでヘタを取り、水気を切っておきましょう。
手順2
おろし器を使って、青梅を皮つきのまますりおろします。ジューサーを使うとより手軽にすりおろせますが金属は酸に弱いため、梅の酸で刃が傷む恐れがあります。使ったらすぐに洗ってください。
手順3
すりおろした梅を汁ごと、さらしまたは布に包み、果汁を鍋の中にぎゅっと絞ります。雑巾を絞るように両手を使って強く絞ってください。このとき出た梅の搾りかすは、梅ジャムなどに活用できます。
手順4
青梅の果汁を煮詰めます。鍋を火にかけ、泡がフツフツいうくらいの火加減にしてゆっくりと煮詰めます。出てきた灰汁(アク)は、すくいとりましょう。鍋底や淵が焦げやすいので、木べらで時々かき混ぜながらじっくり煮詰めてください。火加減は、はじめに弱めの中火、全体が温まってきたら弱火を意識すると良いでしょう。
※このとき、加熱温度を70~95℃、時間は2~12時間程度にすることが、梅肉エキスの有効成分ムメフラールを多く生成させるコツです。
手順5
色が黒く変わり、トロリとして木べらで底に線が書けるくらいの濃度になったら、火を止め、熱いうちに熱湯で煮沸した容器に移します。
コツ・ポイント
梅肉エキスを作る際の道具には、金属製のものは使用しない方が良いでしょう。また、保存は直射日光のあたらない場所に置きましょう(常温保存可)。冷蔵庫に入れると長期保存できますが、エキスが固くなり使いづらくなってしまいます。
プラムレディの梅肉エキスがおすすめ!
梅肉エキスは健康や美容に効果的な栄養素が豊富に含まれています。手作りの楽しみもありますが新鮮な青梅を入手できる時期は短く手間がかかるため、市販品を購入するといつでも手軽に摂取できるでしょう。
でも、せっかく健康や美容を考えて摂取するなら無添加の梅肉エキスがいいですよね?
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